名刺にまつわる思い出

もう十数年前になりますが、私は職場結婚をしました。

仕事が好きだったので、「とりあえず、子供ができるまではいいや。

」ということで、寿退社はしなかったのですが、そのとき問題になったのが、「結婚後はどちらの姓で仕事をするのか。」ということ。私としては、大量に余っている印刷済の名刺がもったいないし、旧姓のまま仕事を続けることに少しあこがれもあったので、旧姓のまま仕事を続けるつもりにして、総務にもそう伝えていました。

しかし、新婚旅行から帰ってくると、机の上におかれていたのは、なぜか結婚後の名字が入った名刺の束。

総務の方に問い合わせると、総務の方いわく「僕の判断です。

」とのこと。さらに「結婚したら夫と同じ名字を名乗るべきでしょう。僕がご主人の立場なら、妻が旧姓で働くなんて嫌ですよ。だからご主人のことを思って、僕が手続きしておきました。今後はご主人の名字を名乗ってください。

」とも。結局、総務の方の勝手なポリシーで、私は旧姓で仕事を続けることを断念せざるを得なくなったのでした。

名刺印刷をしている施設